ローラーコンパクターFP
圧密・造粒原理
水平式原料供給スクリューと上下配置の圧縮ロールの組み合わせでロール軸受けを一方のみとし、
分解洗浄性、取扱性を追求した連続処理式乾式造粒機です。
ローラーコンパクターによる造粒法の特徴は乾いた粉体原料を板状に圧密し、
それを破砕して顆粒にする製法です。乾いた粉のままで顆粒が出来るということは、
後工程で乾燥工程が不要になるということであり、エネルギー効率が著しく良くなります。
湿分を入れると反応したり性質が変質する原料、乾燥工程で製品が変質する原料などには最適です。
加湿・脱水・乾燥工程の省略により大幅なコスト削減に繋がります。
また"原料にバインダーを添加したくない"そんな原料に最適です。
GMP対応設計で、医薬品や頻繁な原料替えに最適です。
(FT:ロールタイヤ軸の左右両端に軸受を抱えるタイプ)
(FP:ロールタイヤその他保持部が片持ち方式のタイプ(※メンテナンス性重視))
❖機械の配置と原料の流れ
基本的にはFTタイプと同様になります。
※頻繁に行う分解洗浄組立の労力を極力少なくする為、システム内の装置を少なく、また重量も軽くし、
洗浄性を優先したタイプのFP型においては、ラフブレーカーを廃止しています。
そのために顆粒にする過程で製品収率を悪化させない対策として、
周速を抑えた大型RFGを装備することで目的達成に成功しています。
特長
- 分解組立性と洗浄性を追求
機械駆動部と接粉部を分離し、分解組立性と洗浄性を大幅に向上した設計です。 - GMP仕様に対応
分離構成からの汚染を完全防止できる、GMP仕様に対応した設計です。 - 幅広い製品に対応可能
柔らかいフレークから硬いフレークまで、多様な製品生産に対応できます。 - 高い製品収率が可能
小型の破砕機と大型整粒機の組合せにより、高い製品収率が得られます。 - 湿式造粒との比較
・イニシャルコスト、ランニングコスト共に削減可能
・設置面積、設備費も非常に少なくなる
・少量サンプルを得られ、条件変更も容易に可能
・大型機への完全なScale-upが可能
・ノーバインダーで圧縮成型が可能 - メンテナンスフリー
当社の機械は耐久性に優れ、日常点検を欠かなければ摩耗品を除いて、
特別なメンテナンスは不要な機械です。
圧密・造粒目的
・発塵防止【環境・衛生、吸塵設備、粉塵爆発、他】
・流動性向上【工程内搬送性、計量性、他】
・嵩密度上昇【保存、搬送容器での減容量、流動性】
・吸湿防止【食品、ペットフード、漢方薬他】
・打錠前処理【打錠機用整粒:流動性、粒度分布調整、医薬等】
・押出機前処理【樹脂成型用原料での需要多】
・混錬前処理【混合前の嵩密度、粒度調整。 樹脂、添加剤、トナー微粉、粉体塗料等】
・溶融前処理【溶融時の溶解性、分散性 樹脂、添加剤等】
・焼成前処理【キルン内での安定性、均一性。電池材等】
・混合安定性向上【工程中での偏析防止、保管安定性、樹脂+添加剤等】
・溶解性向上【濡れ性、分散性。 食品(スープ、緑茶)】
・減容化【袋詰め、秤量性、扱い易さ、シリカ等】
・輸送時偏析防止【混合原料の偏り、沈降防止等。工業原料、ペットフード】
・飛散防止【散布後の飛散、偏り。肥料、土壌改良剤、コンクリート】
・食感改善【食品:香料、スパイス、乾燥フルーツ、ふりかけ】
・物性改質【食品、サプリメント:小麦デンプン(α化)、コエンザイム】
適用例
- 医薬品関連
打錠前顆粒、カプセル充填用顆粒、合成薬、生薬、漢方薬、サプリメント、試薬、培地 他 - 食品関連
インスタント食品、香辛料、調味料、合成甘味料、スターチ類、御茶 他 - 化学工業関連
メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、フッ素樹脂、
トナー分級微粉、粉体塗料、顔料、洗剤、化粧品、肥料、飼料、シリカ、CMC、農薬 他
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標準型仕様
型式 | FP90×30S | FP125×40 | FP160×60 | FP230×80 |
---|---|---|---|---|
ロール径(mm) | 90 | 126 | 162 | 230 |
ロール幅(mm) | 30 | 40 | 60 | 80 |
ロール圧力(ton) | 3.6 | 5.6 | 9.6 | 15.2 |
乳糖処理能力(kg/h) | 15 | 50 | 100 | 220 |
重量(ton) | 0.5 | 0.95 | 1.5 | 2.6 |
注:処理能力は弊社測定による目安です。
機器導入ご検討・試験・試験設備
当社では創業以来50年間にわたり、皆様のご支援により多数のユーザー様のご愛顧をいただいております。
17,700件の試験実績、3,500機の納入実績、業界は医薬・食品・化粧品・電子・電池材料・化学全般と
多岐にわたり、お客様から高い評価をいただいております。
❖ 試験の流れ
お客様が機器導入をご検討される際には、事前に詳細打合せを実施し自社製品での試験を徹底的に行います。
お客様が今何を求めているのか、どんな問題・課題を抱えているのかなどをヒアリングし検討を重ね、
きめ細やかな調整を実施いたします。
各種試験機を取り揃えておりますので、お問い合わせよりお気軽にご相談、ご連絡いただければと思います。
追って営業担当よりご連絡いたします。
貴社製品の価値向上、品質向上のお手伝いのために、専門スタッフ一同心よりお待ちしております。